コラム — 季節・時事の備え 公開: 2026/07/22

9月1日は防災の日年に一度の「備え総点検」チェックリスト

せっかく防災グッズをそろえても、じつは「置いたきり」が一番あぶないんじゃ。 いざという時に、非常食の期限が切れていた、電池が放電していた、懐中電灯がつかなかった——これは本当によくある話でな。 備えは、育てる植木のように、ときどき手入れがいるんじゃよ。 そこでおすすめなのが、9月1日の「防災の日」を、年に一度の総点検日にしてしまうこと。 この記事では、その日に何を見ればいいかを、4つに分けて紹介するぞ。

なぜ「年に一度の総点検」なのか

防災の日は、毎年9月1日。1923年の関東大震災にちなんで定められた日じゃ。台風の多い時期でもあり、備えを見直すにはうってつけなんじゃよ。

「点検はこまめに」と言われても、忙しい毎日ではなかなか続かん。じゃから逆に、「年に一度、9月1日だけ」と割り切るのがコツなんじゃ。 日にちを決めてしまえば、カレンダーが思い出させてくれる。誕生日や年賀状のように、季節の行事にしてしまえばええ。 わしが毎日言っているローリングストックのように普段から使い回すのが理想じゃが、まずは「年に一度、まとめて見直す」から始めれば十分じゃ。

そなえじぃが壁のカレンダーの「9月1日」に赤ペンで丸をつけている。下に「年に一度の点検日」と書いたメモ。ひなたちゃんが赤ペンのひもにじゃれている

図解: 総点検チェックリスト

点検するのはこの4つの箱じゃ。印刷して、点検しながらチェックを入れていくと抜けがない。冷蔵庫に貼っておけば、来年の目印にもなるぞ。

9月1日防災の日の年に一度の総点検チェックリスト図解。食べる飲む(非常食の賞味期限・備蓄水・カセットボンベの期限)。電気明かり(乾電池の期限・モバイルバッテリー満充電・懐中電灯とラジオの動作)。持ち出し袋(薬とお薬手帳を最新に・季節に合わせて入れ替え・現金や保険証コピー)。家と情報(家具固定の緩み・ハザードマップと避難場所の再確認・家族の連絡方法171)

① 食べる・飲む

そなえじぃが防災リュックを開けて、非常食・缶詰・ペットボトルの水を畳に並べ、缶詰を手に取って賞味期限をチェックしている。ひなたちゃんが並んだ食料のそばで見守っている
非常食の賞味期限をチェック

箱の奥に眠っている非常食を、いちど全部出して並べてみる。期限が近いものは、この機会に食べて、新しいものを買い足す。「点検日の晩ごはんは非常食」と決めておくと、味の確認も兼ねられて一石二鳥じゃ

備蓄水の賞味期限

水にも賞味期限がある。1人1日3リットル×最低3日分あるか、量もあわせて確認を。家族が増えた・減った時は、必要な量も見直すんじゃ

カセットボンベの本数と期限

停電時の温かい食事に欠かせないカセットボンベ。使用期限は製造からおおむね7年が目安じゃ。本体に製造年が刻印されておる。本数が足りているかも数えておく

② 電気・明かり

乾電池の使用推奨期限

乾電池にも「使用推奨期限」がある。液漏れした電池は機器を傷めるから、古いものは入れ替える。補聴器を使う方は空気電池の予備もこの時に

モバイルバッテリーを満充電に

モバイルバッテリーは、使わなくても少しずつ電気が減っていく(自然放電)。年に一度は満充電にし直す。ポータブル電源をお持ちなら、同じく充電を

懐中電灯・ラジオが動くか

これは必ず実際にスイッチを入れて確かめる。「持っている」と「使える」は違うんじゃ。手回し充電式なら、回してみて明かりがつくか、ラジオが鳴るか確認を

そなえじぃが懐中電灯のスイッチを入れて、光がつくか確かめている。ぱっと灯った明かりの光の輪を、ひなたちゃんが目で追って見つめている

③ 持ち出し袋

持病の薬・お薬手帳を最新に

袋に入れた常備薬が古くなっていないか。処方が変わっていれば入れ替える。お薬手帳の写真も新しくして、家族にも送り直しておくと安心じゃ

季節に合わせて入れ替え

9月の点検なら、これから寒くなる季節に向けて。夏物のインナーやうちわを、カイロや保温シート、厚手の靴下に入れ替える。逆に春の点検では夏物へ。季節の変わり目に見直すと合理的じゃ

現金(小銭)・保険証コピー・眼鏡の予備

停電では電子マネーが使えず、公衆電話には小銭が要る。千円札と小銭を少々。保険証や免許証のコピー、予備の老眼鏡も入っているか確認を

そなえじぃ

持ち出し袋はな、一度背負ってみるのが一番の点検じゃ。 「重すぎて走れん」と分かったら、それは中身を減らすサイン。 実際に持てる重さかどうか——これは、体でしか点検できんのじゃよ。

④ 家と情報

家具固定の緩みを確認

突っ張り棒はゆるんでいないか、L字金具のネジは効いているか。地震の備えで一番効くのが家具固定じゃ。押すとぐらつく家具があれば、この機会に留め直す

ハザードマップと避難場所を再確認

ハザードマップは、数年ごとに更新されることがある。最新版が出ていないか、避難場所が変わっていないかを確認。家族で「どこへ、どの道で逃げるか」を口に出しておく

家族の連絡方法(171)を確認

災害用伝言ダイヤル171は、9月1日にも体験利用できる。せっかくの点検日じゃ、親子で171の練習もやってしまおう。連絡のルールは安否確認の記事もどうぞ

よくある質問

Q. 防災の日はいつ? なぜ9月1日?

A. 毎年9月1日じゃ。1923年9月1日の関東大震災にちなんで定められた。台風の多い時期でもあり、備えを見直すのにちょうどよい。8月30日〜9月5日は「防災週間」じゃよ。

Q. 点検はどのくらいの頻度で?

A. 少なくとも年に一度、まとめて総点検するのがおすすめじゃ。9月1日を「点検の日」と決めてしまえば忘れん。普段使いのローリングストックと組み合わせれば、期限切れはもっと防げるぞ。

Q. カセットボンベや消火器にも期限が?

A. あるぞ。カセットボンベは製造からおおむね7年、住宅用消火器は約5年が目安じゃ。どちらも本体に期限や製造年が書いてある。切れていたら買い替えを。