コラム — 季節・時事の備え 公開: 2026/07/20

地震が起きた直後の30分やること・やってはいけないこと。落ち着いて動くための順番

大きな地震は、いつも前ぶれなくやってくる。そして、命を守れるかどうかは最初の30分で大きく変わるんじゃ。 じゃが、いざという時に人はなかなか動けん。だからこそ、「何を、どの順番でやるか」を先に知っておくことが備えになる。 この記事では、地震直後の30分でやること6つと、やってはいけないこと6つを、順番に紹介するぞ。 合言葉は「まず低く、頭を守り、動かない」じゃ。

図解: 地震直後の30分

まずは全体をこの1枚で。印刷して、冷蔵庫や玄関に貼っておくのもええぞ。いざという時、頭で思い出せなくても、貼ってあれば目が教えてくれる。

地震直後の30分にやること6つ(頭を守り動かない・靴を履く・ドアを開けて逃げ道確保・火の始末とブレーカーを落とす・家族の無事を確認・正しい情報を集め海の近くは高台へ)と、やってはいけないこと6つ(あわてて外へ飛び出す・裸足で歩く・エレベーターを使う・ガス臭いのに火や電気・電話をかけ続ける・未確認のうわさを広める)の一覧図解

やること6つ(順番に)

頭を守り、揺れが収まるまで動かない

揺れている最中に歩くと、転倒したり物が落ちてきたりして危ない。丈夫な机の下に入り、脚をしっかり持つ。机が無ければ、座布団やクッションで頭を守って低い姿勢でじっとするんじゃ。動くのは、揺れが収まってからじゃぞ

そなえじぃが丈夫な木のテーブルの下に入り、両手で頭を守る姿勢のお手本。ひなたちゃんも一緒にテーブルの下に隠れている
スリッパ・靴を履く

揺れが収まったら、真っ先に足元を守る。割れたガラスや倒れた食器で、素足だと簡単にケガをする。ケガをすると避難もできなくなる。枕元やベッドの下にスリッパか運動靴を1足置いておくと、この動きが確実になる

揺れが収まった部屋で、そなえじぃがベッドの脇でスリッパを履いている。枕元には懐中電灯。ひなたちゃんが見守る
ドアを開けて逃げ道を確保

大きな揺れのあとは、建物がゆがんでドアが開かなくなることがある。玄関のドアを開けて、逃げ道をつくっておく。ただし、揺れの最中に無理に動くのは禁物。あくまで収まってからじゃ

火の始末とブレーカーを落とす

火を使っていたら止め、ガスの元栓を締める。そして避難で家を離れるときは、ブレーカーを落とす。停電が復旧したとき、倒れた電気製品や傷んだ配線から火が出る「通電火災」を防ぐためじゃ。大地震の火災の多くがこれなんじゃよ

避難リュックを背負ったそなえじぃが、玄関近くの分電盤のブレーカーを落としている。足元のキャリーの中からひなたちゃんが見上げる
家族の無事とケガを確認

同居の家族、そして自分自身のケガを確認する。出血があれば清潔な布で押さえる。動けない人がいれば、無理に動かさず助けを呼ぶ。持病の薬やお薬手帳の場所も、この時に思い出せると強い

正しい情報を集める(海の近くはすぐ高台へ)

ラジオやスマホで、テレビ・気象庁など公的な情報を確かめる。ただし例外がひとつ。海や川の近くにいるなら、情報を待たず、揺れたらすぐ高台へ逃げる。津波は待ってくれん。これだけは「考える前に動く」じゃ

やってはいけないこと6つ

よかれと思ってやったことが、かえって身を危険にさらすことがある。この6つは避けてくれ。

あわてて外へ飛び出す

これが一番危ない。外は看板・窓ガラス・屋根瓦・ブロック塀の落下と転倒の危険だらけじゃ。建物の中で頭を守るほうが安全なことが多い。落ち着いて、まず屋内で身を守る

裸足で歩く

上でも言ったが、大事なので繰り返す。足のケガは避難できなくなる致命傷じゃ。何よりまず足元を守る

エレベーターを使う

停電で中に閉じ込められるおそれがある。避難は必ず階段で。もし乗っている最中に地震にあったら、全部の階のボタンを押して、止まった階で降りるんじゃ

ガス臭いのに火・電気スイッチを使う

ガス漏れのおそれがあるときに火をつけたり、電気のスイッチを入れたりすると、その火花で引火することがある。まずは窓を開けて換気じゃ

電話をかけ続ける

直後は回線が混んで、まずつながらん。かけ続けるより、災害用伝言ダイヤル171やLINE・ショートメールなど文字の連絡に切り替える。連絡の決め方は安否確認3つのルールにまとめてあるぞ

未確認のうわさを広める

災害のときは、SNSでデマが飛び交う。「◯◯が危ない」という不確かな話を、善意でも広めてはいかん。気象庁・自治体・報道など公的な情報を確かめてから動くんじゃ

そなえじぃ

人間はな、いざという時ほど「いつもの動き」しかできんのじゃ。 だからこそ、この順番を今日、声に出して一度読んでおく。 それだけで、本番の体の動きが変わるんじゃよ。

この30分を助ける、平時の備え

直後の30分を落ち着いて動けるかどうかは、実は地震が来る前の準備で決まる。今日できることを3つだけ。

家具を固定しておく

そもそも家具が倒れてこなければ、ケガも逃げ道の確保も楽になる。背の高い家具は、L字金具や突っ張り棒で壁に留める。ベッドや布団の近くに倒れそうな物を置かないだけでも違う

枕元にスリッパ・靴・懐中電灯

夜中の地震にそなえて、枕元セットを。緊急連絡カード(無料PDF)もここに置いておくと安心じゃ

逃げ先と連絡方法を家族で決める

ハザードマップで避難場所を確かめ、安否確認のルールを決めておく。「決めてある家族」は、あわてないんじゃ

わが家の備えが今どのくらいか、3分の防災レベル診断で確かめてみるのもええぞ。弱いところが分かれば、次の一手が見えてくる。

よくある質問

Q. 地震のとき、まず何をすればいい?

A. まず自分の頭と体を守り、揺れが収まるまで動かんことじゃ。机の下に入るか、座布団で頭を守ってしゃがむ。あわてて外に飛び出すと落下物で危ない。行動は揺れが収まってから、順番に始めるんじゃ。

Q. 避難するとき、ブレーカーは落とすべき?

A. 家を離れて避難するなら、落としてから出るんじゃ。停電が復旧したときに、倒れた電気製品や傷んだ配線から出火する「通電火災」を防ぐためでな。ガスの元栓も締めておくとよい。

Q. 家族に連絡がつかないときは?

A. 直後は電話がつながらん。かけ続けるより、171やLINE・ショートメールなど文字の連絡を使う。連絡手段の順番と集合場所を平時に決めておけば、つながらなくても落ち着いて動けるぞ。