離れて暮らす親との安否確認、
家族で決める3つのルール電話がつながらない災害直後、「決めておいた家族」だけが慌てない
大きな地震のニュース速報。真っ先に頭に浮かぶのは、離れて暮らす親の顔じゃろう。 すぐ電話をかける——つながらない。もう一度——つながらない。 これはの、災害直後には必ず起きることなんじゃ。みんなが一斉に電話をかけるから、回線に規制がかかる。 じゃから大事なのは、つながらない時に「どうするか」を今日のうちに家族で決めておくこと。 決めることは、たった3つでいいんじゃよ。
なぜ災害直後の電話はつながらないのか
災害の直後は、安否を気づかう電話が一気に集中して、回線がパンク寸前になる。 そこで通信会社は、警察や消防の通信を守るために、一般の音声通話に規制をかけるんじゃ。 つまり「つながらない」のは故障ではなく、そういう仕組みなんじゃよ。
覚えておいてほしいのは2つ。音声電話より、LINEやメールなどの文字のほうが届きやすいこと。 そして、こういう時のために災害用伝言ダイヤル「171」という専用の仕組みが用意されていることじゃ。 ただし、道具を知っているだけでは、いざという時に使えん。「わが家はこうする」というルールに落とし込んでこそ、じゃ。
3つのルール(図解)
家族会議で決めるのはこの3つ。5分もあれば決まる。図を保存して、家族のグループLINEに貼ってもらってもええぞ。
ルール1: 連絡手段の順番を決める
「まずLINE、だめなら171、それでもだめなら◯◯おばさん経由」——このように順番を3つ決めておく。 順番が決まっていれば、つながらなくても次の手に移るだけじゃから、慌てずに済む。
文字は届きやすい。送る内容は「無事」の2文字でいいと決めておくと、お互い気が楽じゃ
「171」にかけて、録音は1、再生は2。実家の電話番号をキーにするとあらかじめ決めておく
被災地の外への電話は比較的つながりやすい。「連絡がついた人が◯◯おばさんに報告する」と決めておけば、そこが家族の掲示板になる
ルール2: 無事のしるしを決める
連絡がどうしてもつかない時のために、「連絡以外で無事が分かる仕組み」を作っておく。
まず、避難場所を家族全員が言えるようにしておくこと。 「連絡がつかない=◯◯小学校にいる」と分かるだけで、探す側の不安はまるで違う。 そして親には、避難するときに玄関の内側に「無事です。◯◯小学校に行きます」とメモを貼る習慣を伝えておく。 駆けつけた家族や近所の方に、それだけで伝わるんじゃ。
この「決めごと」を書き込む場所として、当サイトの緊急連絡カード(無料PDF)を使ってくれ。 冷蔵庫に貼っておけば、本人にも、駆けつけた人にも、救急隊にも情報が伝わる。電話しながら親子で一緒に書くのがおすすめじゃよ。
ルール3: 「動くライン」を決める
一番むずかしいのがこれじゃ。「連絡がつかない。今すぐ駆けつけるべきか?」—— この判断を災害の混乱の中でするのは、誰にとっても酷なんじゃ。だから基準を先に決めておく。
例:「12時間連絡がつかなければ、長男が動く」。数字で決めておけば迷わない
隣家や民生委員さんに「何かあったら様子を見てもらえますか」とお願いできる関係を、平時に作っておく。帰省時に一緒に挨拶しておくのが理想じゃ
直後の道路は救助と支援が最優先。まず自治体の安否確認窓口や警察の相談電話を使う。「行かないことも家族を守る行動」と、家族全員で共有しておくんじゃ
「12時間は待つ」と決めるのは、冷たいことではないぞ。 むしろ逆じゃ。基準がある家族は、その時間まで落ち着いて正しい手を打てる。 基準のない家族は、最初の1時間で消耗してしまうんじゃよ。
今日できる練習 — 171を親子で試す
災害用伝言ダイヤル171には、ありがたいことに練習日がある。 毎月1日と15日、正月三が日、防災週間(8月30日〜9月5日)などに、本番と同じ操作を体験できるんじゃ。
やり方は簡単。次の1日か15日に親に電話して、「今から練習しよう」と誘う。 あなたが171に録音し、親が171で再生する。たったこれだけで、 いざという時の「使えるかどうか」がまるで変わる。 電話が苦手な親には、「171にかけて、1を押して、家の番号を入れて話すだけ」と紙に書いて、電話機のそばに貼っておいてあげるとよいぞ。
もっと手厚く親の備えを整えたい方は、一人暮らしの親に送る防災セットの記事もどうぞ。 モノと約束の両方がそろえば、離れていても守れるんじゃ。
よくある質問
Q. 171はいつ練習できる?
A. 毎月1日と15日、正月三が日、防災週間(8/30〜9/5)、防災とボランティア週間(1/15〜21)に体験利用できるんじゃ。カレンダーに「1日と15日は171の日」と書いておくとよいぞ。
Q. LINEが使えない親はどうすれば?
A. 無理にアプリを覚えさせるより、171を第一手段にするのが現実的じゃ。操作手順を大きな字で紙に書いて電話のそばに貼る。あわせて「遠くの親戚を中継点にする」ルートも決めておけば、二重の備えになる。
Q. 兄弟がいる場合、誰が動く?
A. 「一番近い者が現地担当、遠い者が情報係」と役割を分けるのが基本じゃ。全員がバラバラに電話・移動すると、回線も道路も塞いでしまう。報告を集める場所(家族LINEなど)を1つに決めておくことじゃな。