防災グッズ 公開: 2026/07/20

災害時のトイレ、どうする?
「しまい込まない防災」——フェーズフリーという新しい考え方

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災害の備えというと、水と食料の話が真っ先に出る。じゃが、被災した方々が口をそろえて「一番困った」と言うものがある。 トイレじゃ。 断水すれば水洗トイレは流せん。停電でマンションのポンプが止まっても同じ。 そして食事と違って、トイレは我慢が体の毒になる。 この記事では、災害時のトイレの備え方と、押し入れにしまい込まない「フェーズフリー」という新しい考え方を紹介するぞ。

災害時、トイレはこう困る

水洗トイレは、水道・電気・下水道の3つがそろって初めて動く仕組みじゃ。地震でも台風でも、このどれかが止まればトイレは使えなくなる。 下水管が傷んでいる時に無理に流すと、汚水が逆流することもあるんじゃ。

もっと怖いのが「我慢」じゃ。トイレに行きたくないからと水分を控えると、脱水や、車中泊ではエコノミークラス症候群のリスクにつながる。 膀胱炎などの体調不良も起きやすい。トイレの備えは、恥ずかしい話でも何でもなく、命と健康の備えなんじゃよ。

トイレの回数は1人1日5回ほどが目安。3日分で1人15回分、家族4人なら60回分になる。 台風前日のチェックリストで浴槽に水をためるのも、半分はトイレのためじゃ。

「しまい込む防災」の3つの弱点とフェーズフリー

ここで、防災グッズ全般に言える大事な話をしたい。押し入れの奥にしまい込んだ防災グッズには、3つの弱点があるんじゃ。

薄暗い部屋で、そなえじぃが押し入れの奥に体を入れて困り顔で防災グッズを探している。足元に懐中電灯が転がり、ひなたちゃんが心配そうに後ろから見ている
① いざという時、どこにあるか分からない

停電の暗闇の中で、押し入れの奥から探し出すのは至難の業じゃ

② 気づいたら期限切れ・劣化している

しまい込んだものは点検されん。電池は放電し、ゴムは劣化する

③ 使ったことがないから、本番で使えない

171の記事でも話した通り、道具は「使ったことがあるかどうか」が全てじゃ

この3つをまとめて解決する考え方が「フェーズフリー」じゃ。 「いつも(日常)」と「もしも(非常時)」の垣根をなくして、普段から使っているモノが、そのまま災害時にも役立つようにする。 普段使っていれば、置き場所は体が覚えておるし、劣化にも気づくし、使い方に迷うこともない。 わしがいつも言うローリングストックは食料のフェーズフリー。同じことを、道具でもやろうという話じゃな。

しまい込む防災の3つの弱点(どこにあるか分からない・期限切れや劣化・使ったことがない)と、フェーズフリー(普段から使う)の答えの図解。普段から使えば置き場所を体が覚え、劣化に気づき、本番でも迷わず使える。トイレの備えの目安は1人1日5回×最低3日=15回分

トイレ専門ブランド「スツーレ」という選択

このフェーズフリーを「トイレ」で真正面からやっているのが、防災グッズ専門ブランドのスツーレ(Stoole)じゃ。 防災グッズ大賞を2年連続で受賞していて、自治体への災害用トイレの寄贈などにも取り組んでいる、トイレの備え一筋のメーカーじゃよ。 いかにも「防災用品」という見た目ではなく、部屋に出しておけるデザインなのが、フェーズフリーたるゆえんじゃ。

そなえじぃが小さな踏み台に乗って棚の上のかごに手を伸ばしている。ひなたちゃんは踏み台の横に座って見上げている。普段は踏み台、災害時は簡易トイレになるフェーズフリーの使い方のイメージ
Step 簡易トイレ(2,980円) — 普段は踏み台、もしもはトイレ

耐荷重150kgのポリプロピレン製で、普段は高いところの物を取る踏み台や腰かけとして使える。災害時は道具なし10秒で組み立てて簡易トイレに。排便袋と凝固剤5回分・持ち運びポーチ付き。段ボール製の簡易トイレより丈夫で、繰り返し使えるのが強みじゃ

スツーレ Step 簡易トイレ。普段は踏み台、災害時は簡易トイレになる1台4役のフェーズフリー防災グッズ
くるまる(3,940円) — 車のシートで使える車専用トイレ

名前の通り「くるま+おまる」。車のシートに置いて使える、従来品の約5分の1のコンパクトさで耐荷重200kg。凝固剤は抗菌・消臭タイプ5回分付き。渋滞や長距離ドライブでも使えるから、まさに普段から車に積んでおける一品。車中泊避難の心強い味方じゃ

スツーレ くるまる。車のシートで使える車専用の携帯トイレ。渋滞・アウトドア・避難生活にも
簡易トイレテント(5,980円) — プライバシーの備え

避難生活でつらいのが「人目」じゃ。着替えやトイレの目隠しになるテントがあると、特に女性は安心感がまるで違う。普段はキャンプや海水浴でも使える。ポップアップで組み立て不要、高さ190cm・軽量2.2kgじゃ

スツーレ 目隠しテント。ポップアップで組み立て不要、高さ190cm・軽量2.2kg。着替えやトイレの目隠しに
非常用トイレ(960円) — 回数分の買い足しに

凝固剤・袋の消耗品タイプ。本体を1つ決めたら、家族の人数×日数分をこれで積み増ししておくんじゃ

\ 防災グッズ大賞2年連続受賞。普段使いできるトイレの備え /

スツーレ 公式サイトを見てみる
そなえじぃ

防災グッズ選びのコツはな、「災害の日のため」に買うと続かんが、 「今日から使うため」に買うと失敗せんということじゃ。 踏み台が要る家なら、それがトイレにもなる方を選ぶ。それだけのことじゃよ。

わが家に合う選び方

自宅避難が中心なら → Step簡易トイレ+非常用トイレの買い足し

普段は玄関や台所の踏み台として。凝固剤を人数×3日分(1人15回)まで積み増しじゃ

車をよく使う家・車中泊避難も視野なら → くるまる

普段から車に積んでおく。渋滞・ドライブ・孫の送り迎えでも出番がある

女性のいる家庭・集合住宅なら → テントも追加

ベランダや庭でも人目を気にせず使える。着替えにも役立つ

そなえじぃが車の後部座席に防災グッズの入った箱を積み込んでいる。ひなたちゃんは開いたドアから車内をのぞきこんでいる。車に常備するフェーズフリーの備えのイメージ

離れて暮らす親への贈り物として選ぶなら、親に送る防災セットの記事で話した鉄則と同じ—— 大きすぎず、説明がいらず、普段から使えるもの。踏み台になるStepは、その条件にちょうどはまるのう。

よくある質問

Q. トイレは何回分備えればいい?

A. 1人1日5回が目安じゃ。最低3日分で1人15回分、できれば1週間分で35回分。本体をひとつ決めたら、凝固剤と袋のセットを人数分だけ積み増しするんじゃよ。

Q. 携帯トイレと簡易トイレはどう違う?

A. 携帯トイレは袋と凝固剤だけの使い切りで、便座は自宅のものを使う。簡易トイレは便座(本体)ごと備えるタイプじゃ。自宅のトイレが無事なら携帯トイレで足りるが、車中泊や屋外まで考えるなら本体のある簡易トイレが安心じゃな。

Q. フェーズフリーとはどういう意味?

A. 「いつも」と「もしも」の垣根をなくして、普段使っているモノがそのまま災害時にも役立つようにする考え方じゃ。しまい込む防災の「どこにあるか分からん・期限切れ・使ったことがない」という三大弱点を、日常で使うことで解消できるんじゃよ。